FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略で、
日本語では「経済的自立と早期リタイア」と訳されます。
ただし、FIREの本質は「早く仕事を辞めること」ではありません。
生活のために働かなくてもいい状態を作り、
人生の選択を自分で決められるようにする考え方です。
FIREの本質は「選択権」にある
FIREの本質は、
「お金のために働かなくてもいい選択権を持つこと」です。
FIREを達成しても、
相場の下落やインフレ、制度変更といった不安が
完全になくなるわけではありません。
それでもFIREが目指される理由は、
「生活のために、望まない働き方を続けなくていい」
という状態を作れるからです。
働くか、働かないか。
どんな仕事を、どれくらいするか。
それをお金ではなく、自分で決められること。
それがFIREの本質です。
FIREは年収ではなく生活費で考える
FIREを考えるうえで重要なのは、年収ではありません。
ポイントは「生活費」です。
年間の生活費が240万円であれば、
理論上は毎年240万円を資産から生み出せれば生活できます。
高収入である必要はなく、
支出をコントロールできるかどうかが重要になります。
FIREには主に4つの種類がある
FIREには、生活費や働き方の違いによって
主に4つのスタイルがあります。
完全に働かない形だけがFIREではありません。
Lean FIRE(リーンFIRE)
Lean FIREは、生活費を抑えたミニマルなFIREです。
・生活費:月10〜15万円程度
・必要資産:比較的少なめ
・特徴:節約前提の生活
支出が少ないため、早くFIREを達成しやすい一方、
生活の余裕はあまりありません。
「できるだけ早く自由になりたい人」に向いています。
Fat FIRE(ファットFIRE)
Fat FIREは、生活水準を落とさないFIREです。
・生活費:月30万円以上
・必要資産:かなり多い
・特徴:余裕のある暮らし
旅行や外食、趣味も楽しみながら生活する想定のため、
FIREまでのハードルは高くなります。
「生活の質を下げたくない人」向けのスタイルです。
Barista FIRE(バリスタFIRE)
Barista FIREは、資産収入と労働収入を組み合わせるFIREです。
・生活費の一部を労働で補う
・フルタイム労働はしない
・資産+軽い仕事で生活
完全に働かないFIREに不安がある人にとって、
現実的な選択肢とされています。
なお、日本ではこのような働き方を
「サイドFIRE」と呼ぶことも多く、
考え方としてはほぼ同じです。
生活のために仕方なく働くというより、
「選択として働く」点が特徴です。
Coast FIRE(コーストFIRE)
Coast FIREは、若いうちに資産形成を終わらせる考え方です。
・老後資金はすでに完成
・生活費は労働収入でまかなう
・無理な貯蓄をしない
将来の安心を確保したうえで、
今の生活を楽しみたい人に向いています。
どのFIREを目指すべきか?
どのFIREが正解かは、人によって異なります。
・生活費はいくらか
・どれくらい働きたいか
・収入の安定性をどこまで求めるか
FIREは一度決めたら終わりではありません。
ライフステージに応じて、
完全FIREからバリスタFIRE(サイドFIRE)へ
移行することもあります。
柔軟に考えることが、現実的なFIREへの近道です。
まとめ
・FIREの本質は「選択権」を持つこと
・FIREは生活費ベースで考える
・FIREには4つの代表的な種類がある
まずは、自分に近いFIREの形を知ることが、
無理のない第一歩になります。
FIREに必要な資産額の考え方については、
「FIREに必要な資産はいくら?4%ルールでシンプル解説」
で整理しています。
FIREを実現するうえでは、
資産額だけでなく、貯蓄率の考え方も重要です。
貯蓄率については、
「FIRE達成のカギは貯蓄率|収入より重要な理由と目安を解説」
で整理しています。

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